鬱状態を放っておくと大変【早く治療して精神を守れ】

先生と男女

家事と介護でへとへとに

頭を抱えている男性

負担が重なって

介護は重労働であるため、朝起きられないなど特に体の疲れが強くなるのが介護鬱の特徴です。精神的な症状があらわれても「疲れているせいかな」と勘違いしやすく、受診が遅れがちになります。このような状況で1〜2年以上、限界までがんばった結果、鬱状態が深刻になってから受診するケースが多いようです。休もうにも、気力がわかないので仕事や家事もはかどらず、休憩の時間がなくなるという疲労の悪循環を引き起します。また、結婚や仕事を諦め、つきっきりで介護している人がこんなに自分を犠牲にしているのに、と苦しみ、行き詰った結果鬱になることもあります。まず、世間体を気にする人は要注意です。長男の嫁で義理の父親・母親を介護している場合や、一人っ子の場合など介護して当たり前という目が周囲にある場合は、どうしても自分からつらいというメッセージを出しにくくなります。また、親戚から批判されるのが怖い、身内の恥ずかしい部分を知られたくない、という思いから、介護サービスをまったく利用していないケースも少なからずあるそうです。まずは誰かほかの人に頼ることができないか、対処法を探してみることが大切です。また、介護が大変になってくると、ついつい後回しになるのが自分のことです。

自分のケアが大切

友達づきあいの時間も削り、美容院にもいかなくなり、やがては服装にもかまわなくなって別人のようになってしまうことがあります。また、疲れすぎて入浴や歯磨き、化粧などの日常のケアすらできなくなることも。このような鬱のサインに周囲が早めに気づき、受診を促すことが非常に必要です。そしてなにより、休息が一番の治療方法となります。介護鬱の人は、5分でも時間があれば休まず次にやるべきことを、と自分を追い立てがちです。鬱になったときは、休息することを最優先にしたいものです。まずは近所のかかりつけ内科でいいので、睡眠薬を処方してもらい、質のよい睡眠をとるよう心がけてください。心療内科では、鬱の重症度によって抗鬱剤を処方したりすることもあります。軽症の鬱の場合、介護の担い手を増やすなど環境を調整することにより、数週間で元気を取り戻せることもあります。「人に話を聞いてもらう」家族に話を聞いてもらえず、愚痴を言っても変わらない、とひとりで抱え込むと、鬱は回復していきません。つらい気持ちは表現して誰かに分かってもらうことが大切なので、話を聞いてもらいましょう。たとえ介護経験のない友人でも、介護はいつか通る道、共感されなくてもねぎらってもらうだけで、気持ちがラクになるものです。