鬱状態を放っておくと大変【早く治療して精神を守れ】

先生と男女

身体の症状はさまざま

三角座りしている男性

症状の違い

女性は生理周期に伴うホルモン変動によって感情が不安定になりやすく、男性よりも鬱になりやすい傾向にあります。また、脳の解剖学的にも、女性は左脳と右脳を結ぶ脳梁が男性より太く運動性が高いため、一度にさまざまな情報を並行処理できる反面、細かい事まで気がついてしまうことに。まわりの人の評価や言動が気になって、ネガティブな感情にとらわれてしまうのも、脳のつくりが影響していると考えられます。こうした背景から、ストレスの多い職場は、鬱になりやすいということを、自覚しておくことも大切です。また、会社をみると吐き気がする、動悸がする、過呼吸になるなど身体症状が強く出るときや、食欲がない、夜眠れないなど日常生活が困難な状態になっているときは、とにかく休養することが先決です。あわせて選択的セロトニン再取り込み阻害薬を代表とする抗鬱剤が処方されます。効果があらわれるまでは2週間ほどかかりますが、不安や抗鬱感が少しずつ軽くなっていきます。また、間違えやすい病気には注意が必要です。仕事が原因の鬱と似ている心の病気が適応障害と新型うつです。適応障害は、ストレスに過敏になって不安やイライラに苦しんだり、体調不良になったりする病気です。

あらゆるケースを考えて

職場のストレスが原因の場合、人間関係というよりもむしろ仕事内容が自分に合わない、という環境要因が大きく、その環境から離れれば早期に症状がよくなります。一方、新型うつは、周囲への攻撃性が増して、過眠と過食があらわれやすいのが特徴です。休日は元気でも会社に行くと体調がくずれるという共通点はありますが、仕事が原因の場合、人に言いたいことが言えず、不眠傾向にあるので、新型うつとは症状の出方が異なります。また、仕事内容も合わないなら、転職・部署の異動も考えて職場のストレスから逃れるためには、転職も選択肢となりますが、経済的な不安を伴うこともあるため、判断は慎重に行いましょう。治療の際、医師が患者からしっかり話を聞いて、人間関係だけでなく、仕事内容そのものが本人の資質や能力と合わないためにストレスが大きくなっていると判断した場合は、医師が会社の直属の上司や人事部と連絡をとることがあります。職場と話し合うことによって、本人の仕事の負荷を一定期間軽くしたり、他の部署に移ったりする可能性も生まれるのです。また、業種そのものが合わない場合は、まったく違う業種に転職することで症状がよくなる人もいるので、医師とよく相談しましょう。